サーバ製品の企画・開発・製造・販売を行うKEYAKI株式会社(本社:埼玉県川口市、代表取締役:立花 和昭)は、データセンターや研究機関向けに、最大24台のNVIDIA L40sの搭載可能な「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」の販売を開始いたします。

液浸冷却システムの構築工数を大幅に削減
近年、生成AIをはじめとするAI技術の急速な発展に伴い、AIサーバの需要が爆発的に増加しています。高い冷却効率や静音性、設置面積の削減の面から、液浸冷却システムの導入ニーズは高まっていますが、液浸冷却装置とシステムをセットで提供しているメーカーは少ない状況です。
このような背景の中、当社は日本フォームサービス(東京都江東区)が提供するICEraQ®(アイスラック)液浸冷却装置にKEYAKIサーバをセットし「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」として販売開始します。
本システムは、最大12台の専用サーバ(KVR22XDA-G1J)インストールし、最大24台のNVIDIA L40Sの搭載が可能です。液浸冷却液にはオリジナルの液浸冷却専用フルードで、安定した品質と高い安全性を備えています。
無毒性で人や環境に配慮されており、密度・粘度・引火点などの物性も液浸冷却に最適化されていますので高い冷却効率と信頼性を実現します。

ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム
主な特徴
消費電力の大幅削減:空冷式サーバと比較して、システム全体の消費電力を最大45%削減します。運営コストを劇的に低減し、電力不足という社会課題の解決に貢献します。
設置面積の効率化:高密度なサーバ実装が可能となり、設置面積を圧縮できます。限られたスペースでも高性能なAIインフラを構築・運用を実現します。
環境負荷の低減:消費電力削減により、CO2排出量を大幅に削減。企業の脱炭素経営を強力に支援します。
メンテナンス性の向上:AIサーバ/液浸水槽/冷却液/チラー等をすべてセットしてご提供することで、設置から運用、メンテナンスまでを容易にし、導入の手間を軽減します。
当社の「ALL IN ONE 液浸AIサーバシステム」は、AIインフラが直面する膨大な消費電力、限られたスペース、運用時の高い環境負荷という課題を一挙に解決します。これにより、専用の設備が不要になり、データセンターだけではなく、研究機関やオフィス、企業のサーバールームなど、あらゆる場所に高性能AIサーバを設置できます。多様な現場において、お客様のニーズに沿った効率的かつ持続可能なAI技術の活用をサポートします。
本製品の導入に関するご相談、実機見学、ならびに初期投資を支援する補助金の活用サポートも行っております。詳細についてはホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
当社は今後も、革新的な技術を通じて社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に尽力してまいります。
ICEraQ®液浸冷却装置ラインナップ
設置スペースや冷却ニーズに応じて選べる、高密度向け 24U モデルの「Micro Japan Edition」と、 小規模環境対応の 10U モデル「Nano」をラインナップ。
24Uモデル「Micro Japan Edition」

製品寸法※ | 1200×H1650×D1167(mm) |
質量 | 約1280kg(冷却液約800L含む) |
設置環境温度 | 5~40℃ |
ラックU数 | 24U |
CDU数 | 1(一体型) |
熱交換器処理能力 | 供給冷水温度12℃時:60kW |
供給冷水温度32℃時:40kW | |
必要許容水流量 | 120 L/min |
接続配管径 | Rc 40A |
ポンプ最大消費電力 | 0.75kW |
ポンプ電源仕様 | 三相200V15A ×2系統 |
制御PC用電源仕様 | 単相100V15A ×1系統 |
10Uモデル「Nano」

製品寸法※ | W600×H1650×D1145(mm) |
質量 | 約670kg(冷却液約400L含む) |
設置環境温度 | 5~40℃ |
ラックU数 | 10U+サービスU |
CDU数 | 1(一体型) |
熱交換器処理能力 | 供給冷水温度12℃時:10kW |
供給冷水温度32℃時:6kW | |
必要許容水流量 | 80 L/min |
接続配管径 | Rc 25A |
ポンプ最大消費電力 | 0.75kW |
ポンプ電源仕様 | 三相200V15A ×2系統 |
制御PC用電源仕様 | 単相100V15A ×1系統 |