2.2.4.1 DDR4 メモリ
2.2.4.1.1 メモリの識別
メモリの特性を確認するには、メモリに貼られているラベルと、以下の図表を参照してください。
図2-94 メモリの識別
番号 | 項目 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 容量 |
|
2 | ランク |
|
3 | DRAMバンク |
|
4 | メモリインターフェースタイプ |
|
5 | 最大メモリ速度 |
|
6 | CASレイテンシ |
|
7 | DIMMタイプ |
|
2.2.4.1.2 メモリサブシステムのアーキテクチャ
16のメモリインターフェースをサポートし、8つのメモリチャネルが各プロセッサー内に備わっています。
表2-44 チャネル構成
CPU | チャネル | 位置 |
---|---|---|
CPU1 | チャネルA | DIMM000(A) |
チャネルB | DIMM010(B) | |
チャネルC | DIMM020(C) | |
チャネルD | DIMM030(D) | |
チャネルE | DIMM040(E) | |
チャネルF | DIMM050(F) | |
チャネルG | DIMM060(G) | |
チャネルH | DIMM070(H) | |
CPU2 | チャネルA | DIMM100(A) |
チャネルB | DIMM110(B) | |
チャネルC | DIMM120(C) | |
チャネルD | DIMM130(D) | |
チャネルE | DIMM140(E) | |
チャネルF | DIMM150(F) | |
チャネルG | DIMM160(G) | |
チャネルH | DIMM170(H) |
2.2.4.1.3 メモリ互換性情報
DDR4メモリを選択する際は、以下の設定規則を参照してください。
- 1台のサーバー内に同一の型番のDDR4メモリを使用する必要があり、システム内のメモリの動作速度は次のいずれかの最低値です。
- 該当するCPUでサポートされているメモリ速度。
- 該当するメモリ構成の最大動作速度。
- 様々なメモリタイプ(RDIMM、LRDIMM)や様々な仕様(容量、ビット幅、ランク、高さ等)を混合して使用することを推奨しません。
- オプションについては営業担当者にお問い合わせいただくか、[コンポーネントの互換性]を参照してください。
- 第3世代Intel®Xeon®スケーラブル・プロセッサー(Ice Lake-SP)使用でき、CPUの全モデルが同一最大メモリ容量をサポートします。
合計メモリ容量の計算式は以下の通りです。合計メモリ容量は、すべてのDDR4メモリ容量の合計に等しくなります。 - 詳細については、「コンポーネントの互換性」を参照してください。
- サポートされるメモリの最大量は、メモリの種類やrank数によって異なります。
各チャネルでサポートされるrank数(最大8rank)には、各チャネルでサポートされるメモリ最大量に関して以下の制限があります。
各チャネルでサポートされるメモリの最大数≤各チャネルでサポートされるrank数÷メモリあたりのrank数
表2-45 メモリパラメータ
パラメータ | 値 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単一DDR4メモリ容量(GB) | 16 | 32 | 64 | 128 | |
種類 | RDIMM | RDIMM | RDIMM | LRDIMM | |
定格速度(MT/s) | 3200 | 3200 | 3200 | 3200 | |
動作電圧(V) | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | |
サーバー全体でサポートされるDDR4メモリの最大数 | 16 | 16 | 16 | 16 | |
サーバー全体でサポートされる最大DDR4メモリ容量(GB) | 256 | 512 | 1024 | 2048 | |
実際の速度(MT/s) | 1DPCb | 3200 | 3200 | 3200 | 3200 |
|
2.2.4.1.4 メモリの取り付けルール
DDR4メモリの取り付けルール
- 対応するプロセッサーが設置されている場合にのみ、メモリを取り付けできます。
- LRDIMMとRDIMMを混合しないでください。
- メモリが取り付けられていない場合は、ダミーメモリモジュールをメモリスロットに取り付ける必要があります。
特定のモードでのDDR4メモリの取り付けルール
- メモリスペアモードでの取り付けルール
- 上記DDR4メモリの取り付けルールに従ってください。
- 各チャネルのオンラインスペア構成が有効である必要があります。
- 各チャネルは、異なるスペア構成が可能です。
- メモリが取り付けられた各チャネルには、予備のランクが必要です。
- メモリミラーリングモードでの取り付けルール
- 上記DDR4メモリの取り付けルールに従ってください。
- 各プロセッサーは4つのIMC(統合メモリコントローラ)をサポートし、各IMCにはメモリを取り付けるための2つのチャネルがあります。取り付けるメモリは、同一サイズと構成である必要があります。
- マルチプロセッサ構成では、各プロセッサーに有効なミラーメモリ構成が必要です。
- メモリパトロールモードの取り付けルール
- 一般的な取り付けルールに従ってください。
2.2.4.1.5 メモリスロットの位置
最大16枚のDDR4メモリを使用できます。最高のメモリパフォーマンスを実現するには、バランスの取れたメモリ構成で使用することを推奨します。
メモリ構成は、メモリの取り付けルールに従う必要があります。
CPU1に対応するメインメモリチャネルに少なくとも1枚のDDR4メモリが構成されています。
図2-95メモリスロットの位置
図2-96 DDR4メモリの取り付けルール(1CPU)
図2-97 DDR4メモリの取り付けルール(2CPU)
2.2.4.1.6 メモリ保護技術
DDR4メモリは、以下のメモリ保護技術をサポートします。
- ECC
- Memory Mirroring
- Memory Single Device Data Correction (SDDC,+1)
- Failed DIMM Isolation
- Memory Thermal Throttling
- Command/Address Parity Check and Retry
- Memory Demand/Patrol Scrubbing
- Memory Data Scrambling
- Memory Multi Rank Sparing
- Post Package Repair (PPR)
- Write Data CRC Protection
- Adaptive Data Correction – Single Region (ADC-SR)
- Adaptive Double Device Data Correction – Multiple Region(ADDDC-MR, +1)